生きづらい人生は、その人の性格が原因となっていることが多いです。ここでは生きづらさを感じる人によくある思考パターンを5つ紹介します。
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生きづらい性格5つの特徴

生きづらい性格の人には、大きく5つの特徴があります。
生きづらい性格①完璧主義な人
生きづらい性格の1つ目は「完璧主義」の人です。
完璧主義の人は全てに対して100を目指すため「物事を自分の思い通りにコントロールしたい」という欲求が強いです。
また、成功すれば100、失敗すれば0というような思考があるため、非常にストレスがかかりやすい性格の1つです。
たとえどれだけ慎重に業務をこなしていても、誰にでもささいな失敗やミスはあるものです。しかし、理想が高いがゆえに、ささいなミスも重大なことのように捉えてしまう傾向にあります。
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世の中の出来事がすべてコントロール可能であれば良いのですが、実際はコントロールできないものというものが多くあります。
そのため、コントロールできない事態が発生した時に自分に過大なプレッシャーやストレスを与えてしまい、それが生きづらさを作り出すことが多いです。
生きづらい性格②心配性の人
生きづらい性格の2つ目は「心配性」の人です。
心配性の人は文字のとおり、心配のし過ぎでストレスを抱えてしまう傾向があります。
心配というのは、過剰にならなければ「リスクマネジメントがしっかり出来る」という長所になりますが、ほとんどの場合は、心配することによる心労でストレスが溜まってしまいます。
また、心配が度を超してしまうと「不安障害」という精神性の病を抱える事になります。
不安が強いために、眠れない、電車に乗ることができない、仕事に集中できなくてミスが多いなどの、日常生活や社会生活に支障が出てしまっている場合には、単なる「不安性」ではなく、「不安障害」かもしれません。
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うまく気持ちの切り替えが出来ないと心配ばかりし、今を生きられなくなることで、生きづらさという症状が出てしまう事があります。
生きづらい性格③我慢強い人
世界的に見て日本人は「我慢強い」と言われますが、この我慢強さも生きづらい性格の人の思考パターンといえます。
我慢強い人には大きく分けて2つの種類があります。
1つ目は「明確な目標があり、それを達成するために一時的に我慢する」パターンです。こちらは未来を見据えた計画的な我慢ですので、生きづらさは感じることは少ないです。
2つ目は「人を頼ってはいけない」や「自分が我慢すれば全て解決する」という極端な自己責任(事なかれ主義)の人間です。この思考パターンの人は、何事も自分でやろうとするため、キャパオーバーになってしまう事態が多く、疲労困憊で倒れてしまう事もしばしば。ストレス過多になることが多いです。
「自分が我慢することで他の人が幸せになれる」と考えているため、人が嫌がることも率先して引き受けます。
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生きづらい性格④正義感が強い人(べき思考が強い人)
正義感が強いという性格の人も生きづらさを訴える事が多くあります。
正義感の強い人は自分の軸を持っているわけですが、言い換えれば「自分の軸をもとに相手をジャッジ(裁判)している」ということになります。これだけ聞くと、特に悪くは聞こえないと思います。
しかしながら、相手をジャッジするという事は、その基準を元に自分すらもジャッジすることになるという状態になるのです。どういうことかというと…
例:
「咳をしていたら家に閉じこもるべき」という正義を持つ人は、自分がむせたりして咳をしただけでも、異常に周りを気にして、ビクビクすることになります。
正義感が強い性格の人は「○○なら◇◇すべき」のような『べき思考』をすることが多いです。
そしてその正義のべき思考が多ければ多いほど、その思考で自分の行動も制限してしまう事が増え、それがストレスになります。
また、人間というのは、自分をベースにして「人とはこういうもの」という風に考えます。例えば「裕福なら募金するべき」というベースが自分のなかにあるとします。
そうすると、自分の財布があったかいときに「募金をしない」という行動をとると、それを見ていた他人に責められているように感じてしまいます。
生きづらい性格⑤受動的な人
受動的な人にも、生きづらい性格の人が多い傾向があります。
人は自分に決定権(仕事でいうなら裁量権)がないことに非常にストレスを感じます。
例えば、仕事では自分の決定権によりストレス負荷が変わります。
仕事のストレスは仕事の要求度と自分の仕事の進め方の自由度(つまりコントロール度)により決まるとされています。
仕事のコントロール度というのは簡単に言うと、その仕事の進め方や勤務体制についてどのくらい自分に決定権があるかということです。
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人生もそれと同じで、自分がコントロールできない要素が増えれば増えるほど、ストレスが溜まっていきます。受身というのは「なすがまま、されるがまま」といった状態で、自分に決定権はありません。
あなたはどれだけ自分の人生の選択権をもっていますか?
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生きづらい性格を改善するたった1つの方法

生きづらい性格を改善する方法とは「価値観」を変化させるということです。これから詳しく解説していきます。
「性格」=「気質」×「価値観」
ここまで生きづらい性格を紹介してきましたが、そもそも「性格」とはどうやって作られるのでしょうか。
一言で伝えると
「性格」=「気質(先天的なもの)」×「価値観(後天的なもの)」です。先天的なもの(気質)に、その後の環境によって作られた後天的なもの(価値観)が組み合わさったもので成り立っています。
例:
「気質:慎重」×「価値観:私は何をやっても失敗する」=「性格:失敗を恐れ、小さなこともできない小心者」
「気質:慎重」×「価値観:私はリスクマネジメントができる人間だ」=「性格:肝心なところでしめられるしっかり者」
このように気質が一緒であっても「価値観」を変化させることで、性格というものは変わってきます。
価値観を変化させ、生きづらさを改善するためには?
「価値観」というのは、今まであなたが生きてきたうちに身に着けてきたものです。だからあなたの体に濃くしみついています。
そのシミを落とすには、少し手間がかかるのですが、落として新たな価値観を身に着ければ、それが変わることはそうそうありません。
だからこそ「①今の自分の価値観を理解する」「②理想の価値観を設定する」「③新たな価値観を定着/習慣化させる」という3つのステップが大切になってきます。
このステップさえこなすことが出来れば、生きづらい性格を変化させることができるんです。
生きづらい性格5つの特徴まとめ
さて、ここでは生きづらい性格5つの特徴についてお話をしました。
前半の内容では、それぞれの性格についての解説。そして後半では生きづらい性格を改善する方法についてお伝えしました。
生きづらい人生はとてもしんどい人生です。この投稿を通じて「性格というのは変える事ができるんだ」ということがあなたの中に気付きとして落ちていったら幸いです。
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