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タコピーの原罪はアダルトチルドレンの漫画だった?

タコピーの原罪を読んだ人には、登場人物のほとんどがアダルトチルドレンじゃないか?と思った方もいるでしょう。

ここでは、タコピーの原罪のアダルトチルドレンタイプ考察や、カウンセラーから見たストーリーの違和感を解説しています。

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タコピーの原罪の登場人物のアダルトチルドレンタイプ

タコピーの原罪の主要人物は「タコピー」「しずかちゃん」「まりなちゃん」「東くん」の4人です。
それぞれを、当サイトの「アダルトチルドレンタイプ診断」で診断しました。

しずかちゃんのアダルトチルドレンタイプ【ロストワン】

タコピーが一番最初に「助けようとする」少女がしずかちゃんです。アダルトチルドレンのタイプでは「ロストワン」が一番近いです。

ロストワン(いない子)タイプの特徴
ロストワンの特徴

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しずかちゃんの境遇はとても劣悪です。

  • 学校での凄惨ないじめ
  • 両親は離婚し、父親はいない
  • 母親からのネグレクト
  • 母親は水商売に従事
  • 生活保護受給&給食費未払い

小学校ではランドセルに悪口をかかれており、下敷きを毎日壊されたり、暴力を受けたりします。

そんな悲惨な状況下でしずかちゃんは生活しており、空気のような存在でやり過ごそうとすることが多いです。

唯一の心の癒しは家にいるチャッピー(大型犬)と過ごしている時だけ。しかし、そのチャッピーもこの後、登場するまりなちゃんに殺されてしまいます。

まりなちゃんのアダルトチルドレンタイプ【スケープゴート】【ケアテイカー】

しずかちゃんいじめの主犯格であるまりなちゃん。まりなちゃん父は、しずかちゃん母と不倫しており、それが「しずかちゃんをいじめる動機」となっています。

アダルトチルドレンタイプでは「スケープゴート」と「ケアテイカー」の複合型に近いと思います。

スケープゴート(問題児)タイプの特徴
スケープゴートの特徴

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ケアテイカー(世話役)タイプの特徴
ケアテイカーの特徴

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まりなちゃんの状況を整理すると、以下のようになります。

  • 父親が不倫
  • 両親が不仲で毎日言い争い
  • 母親が情緒不安定
  • 母親から心理的虐待
  • 学校でしずかちゃんをいじめる

家では「いい子」しか認めてもらえないまりあちゃん。その反動で学校ではいじめ行動にでている。これは「悪い子」の自分も認めて欲しいという試し行動ではないかと推測します。

東くんのアダルトチルドレンタイプ【ヒーロー】【イネイブラー】

典型的な優等生タイプの東くん。彼は「ヒーロー」と「イネイブラー」というタイプの複合型と推察されます。

ヒーロー(優等生)タイプの特徴
ヒーローの特徴

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イネイブラー(支え役)タイプの特徴
イネイブラーの特徴

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  • 医者の家に生まれる
  • 完璧な兄といつも比較されて生きる
  • 常に完璧を求められる

母親から課題が出され、それが解けないと兄と比較されて卑下されている。兄と比べると優秀ではないが、学校では1位を取るような東くん。

母親からの過剰のプレッシャーと比較癖により「全部完璧でなければならず、完璧じゃない自分は必要とされていない」という価値観を持っています。

タコピーのアダルトチルドレンタイプ

さて、物語を読み進めてみると分かるのですが、タコピーには「善悪」という概念がないことが分かります。

主人公の「しずかちゃん」を笑顔にするためであればどんなことでも「そうだ!やってみよう」と言って、殺人を犯したりします。一番感情が理解できないのはタコピーでした。

またタコピーは終始「ハッピーの感情」で描かれています。おそらくハッピー星では、ハッピー以外の感情がないため、「シリアスな場面なのに笑顔でふざけてくる」という理解のできない行動をしたりします。

タコピーは感情や善悪を理解できていないのに併せ、人間ではないのでタイプは省略しますが、タコピーをもし人間にするなら、危険なサイコパスになります。

アダルトチルドレンの話だけど違和感がある?

さて、ここまで登場人物について書いてきましたが、私がタコピーの原罪を読んで一言伝えたいのは「気持ち悪くて、なんか変だよ」ということです。

アダルトチルドレンで毒親育ちの私からすると、タコピーの原罪はありえない描写が多いです。

例えるなら、美味しいものを全部盛り込んで「これ美味しいでしょ!」という感じです。

ハンバーグ、かつ丼、ショートケーキ、パスタ、フルーツを1つの料理に混ぜ合わせている。
だからその部分だけ食べてみると「美味しい!」と思うのですが、混ぜた部分を食べると「気持ち悪い…」ってなります。

ここから私が感じた違和感をあげていきます。

【違和感①いじめや虐待に対する大人の描写】

  • しずかちゃんへの堂々としたいじめに先生側が誰も気づいていない
  • なのに人気のない公園で犬にかまれた時、大人がすぐ気づく

【違和感②家庭の状況描写に違和感】

  • 食べ物にも困ってるのに大型犬を養える
  • まりなちゃんの怒りの矛先
  • 東くんのお母さん教育熱心設定が変

【違和感③ 人間ではなくロボットの行動理論 】

  • 感情から行動までステップが人間ではない
  • タコピーは感情が理解できない

違和感①いじめや虐待に対する大人の描写

この漫画ではおそらく、大人が干渉してきてもどうにもならないということを伝えたいのかもしれません。

けれど、しずかちゃんに対するいじめは、ランドセルや机に悪口を書かれたり、授業中にしずかちゃんをけなしてみたり、などなど。
「どう考えても、大人は気づくだろ!」という感じなのですが、誰も気づきません。

しかし、逆にまりなちゃんがしずかちゃんを「人気のない公園」に誘って、そこでわざと犬に手をかませた時があります。

この時、まりなちゃんが「キャー助けて!」って言うと、わらわら人が出てくるんですよね。しかも「私そこにいました!」みたいな感じで。

どういうこと!?ってなりますよね。違和感しかありません。

違和感②家庭の状況描写に違和感

タコピーの原罪は、家庭環境の状況描写に違和感があります。

しずかちゃんの家庭状況

まずおかしいのが、しずかちゃんの家庭です。生活保護になって、年金を受給していたとします。

しかしながら、どうしてチャッピー(大型犬)を養える余裕があるのでしょうか。

しずかちゃんは満足に食事もとれていない描写がありますが、食べられなかった給食は律儀に返却しようとしています。普通だったら、おなかが減ってる+学校では精神的に食べられないなら、どうにかして持ち帰ろうとするのではないのでしょうか。

常におなかが減っているような設定なのに、それ以外ほとんど食事に関する描写がないんですね。どうやってチャッピーを養い、どうやって生きているのか。それが違和感の1つかなと思います。

まりなちゃんの家庭状況

まりなちゃんの家庭は、父親の不倫で両親が常に揉める環境です。

父親はほとんど家におらず、母親は情緒不安定になっているため「まりなはずっと私の味方だよね」と言われています。これは毒親育ちによくある事なので、特に違和感がないです。

しかしその怒りの矛先が、不倫相手の子供に行くというのはあまり考えられません。

普通はそんな状況にいると「母親にとっての敵」から母親を守ろうとして、父親に怒りの矛先が向かいます。

不倫相手の子供を母親が憎んでいるならまだしも、関係が希薄な第三者(しずかちゃん)に怒りの矛先が向かうのはとても違和感があります。

東くんの家庭状況

東くんのお母さんは「完璧な兄と比較して東くんを卑下する」という感じかと思います。それで、東くんのお母さんって教育熱心なのかどうかよく分からなくて、設定が理解できませんでした。

どういうことかいうと、お母さんは東くんに期待していたのに、塾に通わせていないし、おそらく教材すらも買ってもらってないんですね。

お母さんがそういう方針なのかもしれませんが、医者の息子で期待しているなら、塾に通わせたり家庭教師を雇ったりすると思うのですが……。

その反面、朝から晩までつきっきりで東くんを指導する描写がかかれていて、お母さんは「また〇〇なのね」と言います。
ということは、つきっきりで東くんといるわけです。東くんには目もくれず、兄を溺愛してるのにですよ??

また東くんも東くんでおかしくて、100点取れないのに学年で1位なんです。高校や大学ならまだしも、小学校なんて100点取る子たちは割と多くいます。にもかかわらず、東くんがこの学校で1位を取ってるんですね。

違和感③人間ではなくロボットの行動理論

この漫画で私が一番ついていけなかったのは登場人物の「人間味がない事」です。

人は「何かを感じる」➡「考える」➡「行動や仕草に出る」というようなメカニズムで動きます。しかし作中ではこの3ステップのどれかが抜けていることが多いです。そのため、感情のふり幅が大きすぎて、共感できないという構造になっているのかもしれません。

例えば、東くんがまりなちゃんの殺人現場に出くわした時です。最初に殺人現場を見て、死体を発見しているのですが、普通であれば「発見する→焦り、衝撃を感じる→何かを考える→冷静になる」のような経路で人は反応するかと思います。

しかしながら東くんは「発見する→正論を言う」という感じで、感情の動きが全く分からないので、人間味が全くなく、不気味なんですね。

また、その後、東くんの一連の流れですが「正論を言う→しずかちゃんに頼られる→しずかちゃんに恋をする→タコピーに普通に話しかける→死体処理する」という感じになっています。

でもこれって、本当におかしくて、なんでタコピーを一瞬で受け入れられるのか、冷静と激情を行ったり来たりする感覚が短すぎる。というのが心理の観点から見ても振れ幅が大きすぎるんですね。

ではなぜこんなにも話題なのか?

さて、ここまでつらつらと書いてきましたが、タコピーの原罪はなんでこんなにも人気なんでしょうか?
私が考えた結論は「議論しやすいから」ですね。その理由を大きく分けると以下の3つです。

①作中の空白部分が多いため、読者が想像で埋める必要がある。

②善悪について、曖昧になっている。

③割と偏見が多く入っている。

この3つのことから、すごく話題に上がりやすいのではと考えています。

毒親育ちが考察する「タコピーの原罪」の違和感のまとめ

さて、タコピーの原罪の違和感についてお話をしました。

もし興味があれば、今なら実質無料で読めますので、ぜひ読んでみて下さい。
この違和感に対するコメントもお待ちしております!

[第1話]タコピーの原罪 - タイザン5 | 少年ジャンプ+
アニメ化決定! 地球にハッピーを広めるため降り立ったハッピー星人タコピーは、笑わない少女しずかちゃんと出会う。どうやらその背景には学校のお友達とおうちの事情が関係しているようで…。無垢なタコピーが知るざらついた現実とは!?衝撃のヒューマンド
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運営者
すがぬー

HSPで元アダルトチルドレン。

24歳の頃、人生のどん底に落ち、大切な人や大切な価値観を失う。

その後、自分と4,000時間以上向き合い、すべての根本は「ホントの自分を偽るから」と気付く。

自分と同じように"生きづらさ"を感じている人たちの助けになりたいと思い、日々、SNSを通じた情報の発信やカウンセリング・コーチング等による支援を行っている。

【資格】
JADP認定メンタルカウンセラー
NLPマスタープラクティショナー認定
・社会起業家大学SEEDコーチング修了

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コメント

  1. かねこ より:

    全員子供なのでそもそもアダルトチルドレンではないのでは、、、?

    機能不全家族云々はその通りだとは思いますが、、、

    犬のを飼うだけの、、、とか、塾に通ってない、、、って本筋とあまり関係がないですよね、、、

    まりなちゃんがしずかをちゃんをいじめる理由については、

    本当に憎むべきは母親だけど、母親は親だから否定できない(生物的な本能的にも、経済的にも、日本の社会規範的にも子供は親を否定できません。)。その矛盾に耐えきれない子供が問題行動(イジメ)を起こす。
    これって凄くわかりやすい機能不全家族の構図だと思いますが、、、、

    • かねこ より:

      あと、感情がわからなくて云々との事でしたが、、、

      あの作者は顔の表情や目、背景で感情をものすごく描き込んでいますよね。
      (むしろ他の漫画や映像作品よりもはっきり表現されていると思います。)

      あの漫画に限って登場人物の感情が分からないということはまずありえないと思いますよ。。。

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